ですので、細かい内容はさておき、その出来事がどの時代の出来事なのかをつかむことが最優先です。
歴史が苦手で仕方がないと言う人は、細かい内容や出来事のつながりは後回しでも良いでしょう。
ハズレの選択肢も、その中から歴史語句を拾って、それぞれがどの時代なのかが言えるようにしましょう。
それを続けていけば、いずれ「この問題、見たことあるな」という状態へ達します。
そうなってしまえば、歴史は苦手分野から得点源へと変わっていくのです。
なお、地理同様に歴史でも、受験生が手こずりそうな問題を抜粋して掲載します。
これ以外の問題の解説は、左記メールアドレスまでお問合せください。
(ア)
いきなり並べ替え問題です。
しかも、5つの選択肢から鎌倉時代のものを3つ抜き出して並べるという、今までよりもハードルの高い問題です。
ただ、各選択肢のキーワード「刀狩」「御成敗式目」「徳政令」「六波羅探題」「株仲間」を抑えられていれば解けるでしょう。
語句を答える問題です。
「風土記」は特別難しい語句ではありませんが、漢字三字ということで「古事記」と答えてしまう人が多いのかもしれません。
類似の語句は、自分の手で整理しておく必要があります。3年生の夏くらいには、まとめを行えると良いペースです。
語句の組合せの問題です。
「鎖国」の意味と流れをおさえられていれば、正解にたどり着けるでしょう。
また、中国や朝鮮との関わりは近年頻出ですので、直前に整理しておきましょう。
並べ替えの問題です。
幕末の出来事の並べ替えですが、これはさほど難しくありません。
「五箇条の御誓文」「井伊直弼」「徳川慶喜」「徴兵令」など、基本的な語句・人名です。
それぞれの間隔が短いので混同しやすいですが、自分の口で流れを説明できるくらいに理解しておけば大丈夫でしょう。
(ア)
この問題は「大政翼賛会」の説明と言っても良いでしょう。
語句を覚えていてもその意味までは覚えていない人をふるい落とすための問題です。
並べ替え問題です。
近現代の並べ替えは基本的に難度が高いです。それは出来事と出来事の間隔が短いためです。
そのため必要以上に複雑に感じられて、流れを理解して点を取れるようになるまで時間がかかってしまいます。
直前で時間がない場合は、年表を丸覚えくらいの気持ちでやりましょう。理解はともかく、点にはつながります。
これはある種の史料問題です。
かなり堅い文章で、壁を感じさせますね、これは。
ですが、「重臣が…軍人…よって虐殺」などから、選択肢を絞れると思います。
「知らなくても考えれば分かる」タイプの問題です。冷静に考え、消去法を使いましょう。
地理の問1(オ)と同じ形式の問題です。
若干地理の素養も必要な問題ですが、それほど難しくはなかったのではないかと思います。
「産業構造」と「日本の人口の分布」など基本的な知識で解ける問題です。
ただ、それを文章にするのは思うよりも難しいので、練習を重ねる必要はありますが。
形式はそれほど変わっていませんが、選択肢の内容など細かいところで違いが生まれています。
今後も少しずつ変化をしていくでしょうから、小さな変化に動揺しないだけの力を身につけておきたいものです。
明日は「公民」の解説を行いたいと思います。よろしくお願いします。